長野県北安曇郡池田町【池田町の地域おこし協力隊募集情報もご覧頂きたい】

長野県北安曇郡池田町。平地が開けた西側に北アルプスを望む風光明媚な町です。

昨今「地方移住」というキャリアを選択する若い人も増えてきていますが、今回は、旦那さん・お子さん2人と共に東京から池田町へ移住され、町役場の総務課移住定住係で地域おこし協力隊として活躍する武林智子さんにお話を伺いました。

地図上の青色が池田町(画像引用元:Map-It マップイット(c)

池田町の暮らしやすさ

私自身、東京から池田町へ来て魅力だと思うのは、景色と自然の豊かさはもちろんなんですが、やっぱりスーパーとかコンビニ、病院などの生活に必要なものが集まっていて暮らしやすいな、と。

私、東京にいた時の暮らし方と今の暮らし方はほとんど変わっていないんですよ。それは良いことだと捉えていて。子供もいて、自分の暮らしのスタイルとか物差しみたいなものができていたんですが、こちらに来て、一からそういった暮らしのスタイルや物差しを変えるのはストレスだなと思っていたんです。

でも、そういったものを全く変えることなく、生活に必要な買い物だとか、風邪をひいたら病院にすぐ行けるだとか、自然にスライドできているので、そこはすごく池田町の良い点かなと思っています。

すごく小さな町で、町の北から南まで、車で12、3分あれば着いてしまうので、15分ぐらい見ておけば本当に色んな所にアクセスできると思います。あと、町の主要な道路も平坦で真っすぐなので、車の移動もしやすいと思います。

大きな交通網でいうと、車で20分くらいの距離の所にJR篠ノ井線の明科駅があって、そこから長野駅へ行くと北陸新幹線で東京・上野へ出られます。また、高速道路は長野自動車道の安曇野インターへ車で30分前後です。

そういった意味では、山に囲まれた村と比べれば、都会から来ることのハードルは低い町だと思います。

他に、暮らしやすさの観点で大事なのが気候ですね。冬に関しては、「雪は降ってもすぐ溶ける」という点をお伝えしたいですね。豪雪地帯ではないので、あまり雪かきをする必要はありません。夏は、東京よりもかなり湿度が低いので、日陰に入ると快適に過ごせます。朝晩は特に涼しいですよ。

また、食べ物の鮮度が東京よりも良い気がします。私は去年の3月末にこちらに来たんですが、その時にちょうど山菜が出始めて、東京では見た事のないようなものが沢山あって楽しかったですね。山菜の時期はスーパーから天ぷら粉がなくなります。地域の方も「こういう食べ方をするとおいしいよ」と教えてくれます。

夏から秋にかけては果物もおいしいですね。私、池田町に来るまでリンゴが好きじゃなかったんですけど、こちらで人からリンゴを貰う機会があって、食べてみたら、シャキシャキしていて「今まで食べていたリンゴは何だったんだろう」と思いました。食の世界が広がりますね。

子育て世代にもおすすめ

実際に池田町に移住されるのは、子育てが一段落した方とか、仕事がもうすぐ定年を迎える方、 また、セカンドライフを自然豊かなところで暮らしたいという方が多い印象です。大体、みなさん東京・名古屋・大阪から移住して来られます。

そして、もちろんご家族連れの方もいらっしゃいます。私もそうですし。

お子さんがいらっしゃる方におすすめなのは、図書館を含んだ「交流センターかえで」です。2019年にできたばかりでとても綺麗です。靴を脱いで床に座りながら絵本を読めるスペースもありますし、授乳室、おむつ替えの部屋もあります。

また、かえででは月に1度、生涯学習の取り組みで「ポレポレ塾」という育児の催しがあるんですが、未就園児のお子さん達と親御さん達が参加できて、例えば、クリスマスだとみんなで歌って踊ったり、サンタさんが来たりして楽しめます。

さらにすごいのが、スタッフがひとつひとつ手作りをしている小道具のクオリティが高いんです。「親子で楽しんで欲しい」というスタッフの温かさが出ていて良いなと思います。

他に子供の遊びでいうと、実は隣の大町市のスキー場まで20~30分で行けるんですよ。この冬は私達家族も行きまして、そり遊びを楽しんで来ました。池田町は雪が積もらないのに、目と鼻の先の大町市は豪雪地帯なので、良いとこ取りといえるかもしれません。

あと、町内のレジャーとしては、東の山間部にマウンテンバイクのトレイルがあります。マウンテンバイク界では著名なカナダから移住された方を中心に、池田町のトレイル整備をして下さっています。マウンテンバイクのコースを通すだけではなく、森林の適切な管理をしながら、里山の環境保全も考えていらっしゃいます。

ポレポレ塾

池田町地域おこし協力隊になろう

あづみ野池田クラフトパークからの眺望

こちらへ移住される方の中には、都会での仕事を辞めてこちらで転職される方もいらっしゃるんですが、「どんな職種でも自分が合う会社と仕事があれば」と、それまでお勤めであった職種へのこだわりのない方が多いです。町としては、求人情報はハローワークでご覧になることをお薦めしています。また、長野県の移住サイト「楽園信州」にも情報があります。

あと、私もそうなんですが、総務省の「地域おこし協力隊」という制度を利用するのも良いと思います。池田町には2024年5月の時点で7名おりまして、農業分野が2名、有害鳥獣担当が1名、ITリテラシー担当が2名、まちなか担当が1名、そして、移住定住の私です。

総務省の方では地域おこし協力隊を全国で1万人にすると言っていますので、これからも全国で沢山の求人が出てくるでしょうが、是非、池田町の協力隊募集情報もご覧頂きたいと思います。

■関連リンク

武林さんが運用する「池田町総務課移住定住係」インスタグラム

池田町の地域おこし協力隊募集ページ

移住スカウトサービス「SMOUT」内の池田町のページ