月経はタブーじゃない。声をあげることで社会は変わる:東洋大学_Toyo-MeWプロジェクト

2022年から東洋大学・白山キャンパスでスタートした「Toyo-MeWプロジェクト」。
これまでタブー視されてきた月経の諸問題にアプローチする活動に取り組み、2024年4月から東洋大学の全キャンパスで生理用品の無償配布化を実現することができました。
このプロジェクトを主導する国際学部国際地域学科の中村香子教授と、プロジェクトに関わる4名の学生さん達に、Toyo-MeW プロジェクトの活動内容について詳しくお話を伺いました。

中村 香子 先生

東洋大学 国際学部国際地域学科 教授

専門分野

アフリカ地域研究、文化人類学。


ゼミでは、「マイノリティ研究」というテーマで、ざまざまなマイノリティの視点から世界を見直すことを重要視している。

月経の諸問題をテーマにしたToyo-MeWプロジェクト(中村香子教授)

プロジェクトの始まり

中村教授:2年前のことですが、私のゼミ生の1人に月経症状がとても重い学生がいたんです。彼女は高校生の時からとてもつらい症状と1人で闘ってきたそうなのですが、その頃ちょうど「生理ちゃん」という生理をテーマした漫画が出たり、生理に対する社会の風潮が変化してきて、「これって口に出してもいいことなんだ」という気持ちの変化を感じたそうです。それをきっかけに、すごく自分が楽になったので、もっと生理に関する問題を明るみに出せないかと考え、自身の経験とアンケート調査やインタビュー調査をあわせて卒論研究にしたいと申し出てくれました。私も「今を捉えたテーマでとても面白いね」となって、卒論指導を行うことになりました。

時を同じくして、大阪大学の杉田映理先生から、阪大で展開している「MeWプロジェクト」という、月経をとりまくウェルビーイングを改善していこうという取り組みを東洋大学でも進められないかというお話が出ました。大阪大学では、すでに生理用品を無償配布する取り組みをおこなっていました。杉田先生は、東洋大学の国際共生社会研究センターの客員研究員でもあるので、センターのプロジェクトとして東洋大学でもMeWプロジェクトがスタートしました。

先ほどのゼミ生の研究とタイミングが合致したということもあり、大学のトイレで生理用品を無償配布することによって一体どんな効果があるのか、利用者がそれをどう感じるのか、という調査をゼミの学生たちと一緒に行うことにしました。


◆予想を超える学生のリアクション

中村教授:キャンパス内の10箇所のトイレに無償の生理用品を設置し、その脇にアンケートのQRとプロジェクトの説明を書いたチラシを掲示しました。するとわずか2週間のあいだにおよそ250人もの学生からリアクションが集まりました。

特にアンケートの自由記述欄のところには、これまで誰にも語ってこなかった辛い経験や不安・不満を吐露するような記述が何行にもわたって綴られていて、私たちは夢中で熟読しました。そのような生の声は私自身にとってもとても大きな発見でした。

また、そのアンケートに「中村ゼミ」と書いてあったこともあって、私のゼミに所属していない学生も私の研究室に次々にやってきました。「プロジェクトについて詳しく教えてくれませんか」「私もなにかやれることがあったら手伝いたい」「私自身は生理が軽いのですが、仲間に入れますか」など、とても前向きに関わりたいといってくれる学生が次々に集まりました。現在のToyo-MeWプロジェクトは、そういう風にして集まってきた人たちで回り始めたのです。

大学を動かした学生たちの声

中村教授:当初は実証実験として無償配布を実施しましたが、「大学のトイレには常に無償の生理用品をぜひとも設置して欲しい」という声が学生たちのあいだで高まりました。それから1年ぐらいかけて、全学でこれを実施するとしたら必要になるナプキン、タンポンの個数を実証実験をもとにシュミレーションしてコストを試算しました。その結果と、なぜ無償配布して欲しいかという学生の声を集めてダイレクトに大学に届けるということを学生たちが主体的におこないました。その熱意にはすざまじいものがあったと思います。

実証実験中の生理用品の補充や補充数のカウントはすべて学生メンバーが空き時間などに手分けして行いました。そのような学生たちの熱い思いと活動を大学が高く評価してくれ、生理用品をトイレットペーパーと同じように、つねに、全キャンパスの女子トイレに設置してくれることになったのです。

このように学生が主体的に動いて、実証的なデータとともに自分たちの要望を大学にぶつけ、大学がそれに応えてくれるという事例はなかなかなく、彼らの経験は他大学の学生団体からもかなり注目されています。

広がるToyo-Mewプロジェクトの活動

中村教授:無償配布が実現した後は、月経をとりまく不安や不満、当事者が心に抱えるモヤモヤとした納得できない気持ちを解消していくためのさまざまなプロジェクトやイベントを学生たちがそれぞれに企画・実行するかたちで活動しています。

遠藤さんは、月経に対するモヤモヤをみんなで共有し合うワークショップを開催しました。普段は言葉にせずに抱えている思いをみんなで声に出し、付箋に書き出して共有し、それをグルーピングしながら分析して、モヤモヤの正体を突き止めることを目指したワークショップです。参加者は、ただ声に出して共有するだけで、大きな解放感を得ているようでした。

村松さんは無償配布の実現後にタイに留学しました。そしてタイと日本とで月経の捉え方がどう違うのかをテーマに、オンラインで意見交換会を行ってくれました。月経をタブー視するという意味では似通っている部分も多くある反面、細かな部分ではさまざまな違いがあります。こうした違いにはそれぞれの社会のジェンダー観が反映されていて、とても興味深い会になりました。

戸田さんも実証実験で大活躍した直後に1年間オランダに留学していました。彼女は包括的性教育に興味があり、性教育がとても進んでいるオランダを選びました。現地でユースクリニックや性教育の現場をフィールドワークし、帰国後はToyo-MeWプロジェクトのメンバーとその経験を共有して、日本におけるユースクリニックの新たな形を構想して実証実験をおこないました。

Toyo-MeWプロジェクトには男子メンバーも何人かいます。都築さんもそのひとりです。彼は、月経がない人でも生理痛が経験できる機械があるらしい!という情報をキャッチしてくれました。「経験できるならぜひ経験してみたい」という素直な思いで、機械を開発した会社と直接コンタクトを取り、生理痛体験イベントの企画をすすめてくれていいます。

活動内容については、それぞれ学生本人から詳しく話してもらいたいと思います。

国際学部国際地域学科3年・遠藤理步さん

2023年からプロジェクトに入りました。実証実験中の毎日の生理用品の補充から始まり、今年はイベントやワークショップの企画運営もしています。Toyo-MeWプロジェクトに入る前は、あまり生理に関して考えたことがなくて、「誰かのために何かしたいな」という気持ちから参加しました。


性差が可視化されたワークショップ

遠藤さん:生理のモヤモヤをブレインストーミングするワークショップを開いた時に、想像していたよりもたくさんの男子学生が参加してくれたんです。その時に、実際にナプキンやタンポンといった生理用品を触ってみたり、どれぐらい吸収するのかその場で試してみたりしたんですが、パッケージの開け方も知らないし、触ったこともない、タンポンなんて見たことがない、という人ばかりで。ワークショップをしながら、男女のリアクションにものすごく顕著な差が現れたのが印象的でした。

女子にとっては当たり前なことが、男子学生のほとんどは、何も知らないのだということをあらためて目の当たりにしました。もちろん性差があるのは分かってはいたんですけれど、ここまで大きく差があるんだということが目に見えたことが大きな発見でした。

生理のモヤモヤを共有したときに、男子学生の皆さんからは「どこまで生理について触れていいのか分からない」「女子が嫌がりそうで怖い」という声もあがったんです。そうやって書き出してくれたことにより、男子学生側の視点や本音も知ることができました。男性の知識不足は、彼らだけの責任ではなく、私たち、女性の側の態度と強く関連していることがわかるすごくいい機会になりました。

自分の生理を見つめ直す大切さ

遠藤さん:生理用の吸水ショーツを実際に使ってみるというプロジェクトを行ったことがあります。私はそれまで吸水ショーツを使ったことがなかったのですが、みんなでさまざまな種類の吸水ショーツを使って感想や使い方をシェアしました。このディスカッションをとおして、メンバーそれぞれの経血量や漏れないための苦労、快適に過ごすための工夫を知ることができました。このプロジェクトは、私自身の生理用品の選択肢を増やすきっかけにもなっただけでなく、自分の生理を見つめ直すことに繋がりました。

他にも、月経やジェンダーをテーマに活動に取り組んでいるさまざまな大学の団体と交流し、お互いの活動や、団体が目指している未来についてディスカッションする機会もありました。月経について悩んだり、その環境改善に取り組んだりすることは、女性だけではなく、男性の生きづらさも解消していく大事なことなんだと気づかされました。

大学の枠を超えて、活動の輪を広げたい

遠藤さん:私たち大学生でもこんなにわからないことだらけなら、さらに若い、たとえば高校生は、モヤモヤを口に出す機会はあるのだろうか、月経についての教育はどんな感じでおこなわれているんだろう。そういったことが知りたくて、これからは高校生とのワークショップも考えています。生理用品や月経について知ることを入り口に、今後は、若い私たちの世代が一番しっかり理解するべきトピックのひとつとして、妊娠・中絶・避妊についての勉強会も開催したいなと考えています。

国際学部国際地域学科3年・村松日穂さん

私は2023年の6月頃から活動を始めました。今はタイに留学中ですが、日本にいた頃には、実証実験用の生理用品の補充や、Instagramの運営に携わっていました。 Toyo-MeWプロジェクトを始めたきっかけは、私は自分の生理症状が重いという自覚があったので、活動を通して自分の生理をもっと知りたいという気持ちからでした。私のように生理の情報にアクセスできず困っている方や、こういう場所を知らない方の目に、もっと触れてもらえる環境や機会を作りたいという強い思いがあります。

国を超えての意見交換

村松さん:タイに留学をしている中で、タイの月経観はどういうものなのかということに興味を持ち始めて、オンライン交流会というものを実施しました。現在チェンマイ大学で学んでいますが、チェンマイ大学の日本語学科に所属している学生を巻き込み、タイと日本の学生が、「生理ってどういう感じ?」をテーマに、お互い日本語で話し合ってもらうという企画でとても盛り上がりました。

卒業論文でも月経について取り上げようと考えていまして、障がいのある方の月経に関する困難というテーマを考えています。まずは、車椅子を使って生活している方の生理事情について、タイ人と日本人でどういった違いがあるのかを研究をしたいと思っています。

タイのジェンダー月間で学んだこと

村松さん:世界的に6月はジェンダー月間とされているんですが、タイではその期間中の盛り上がりがすごいんです。街中が虹色で彩られていたり、大学内ではみんな派手な格好や好きな格好をして「自分のアイデンティティを表明する」といったプライド行進を行ったりします。私にはとても刺激的で、自分についてオープンにすることの大切さを学びました。もちろんなかには、自分はオープンにしたくはないと感じている人もいます。そのどちらの立場も尊重されているのが、すごく良い環境だと感じています。

知ることで変わった意識と行動

村松さん:Toyo-MeWプロジェクトの活動を通して1番変化を感じたのは、自分自身が積極的に情報にアクセスできるようになったことです。これまでは、月経症状が重くても「ただただつらい」「どうやって対処していけばいいかわからない」という気持ちだけで、鬱々とやり過ごしていました。とくにメンタル面の落ち込みは我慢するしかないと考えていました。

プロジェクトをきっかけに、自分の月経症状を客観的に知りたいと思うようになり、婦人科に通うという選択肢だったり、低用量ピルの存在だったりを知り、自分からもっと情報にアクセスしてみようという意識にも繋がりました。また、「生理という話題をオープンに話せる」という環境を持てたことで、解放感を得ることができ、自分自身の安心感に繋がったと思っています。

国際学部国際地域学科4年・戸田桃香さん

私はToyo-MeWプロジェクトの立ち上げの頃からプロジェクトにメインで携わっておりました。これまで閉ざされていた生理についての話題が、もっとオープンになっていってもいいんじゃないか。今そう考える人が増えてきていますが、私たちの世代が中心になって、この流れをもっと前に進めたいという思いでプロジェクトに関わっています。

同性間でも生じる生理の格差

戸田さん:私自身は、生理前や生理中にそこまで辛い症状がないタイプで、生理に対して嫌悪感など、ネガティブな感情をもつこともなく、どこか他人事として捉えていたんです。今、活動を開始してから2年程が経つんですけれども、生理の症状と言っても本当に個人差が大きく、同性間での認識のズレや、分かり合えていない部分があるというのがみえてきました。女性同士だからこそ相手の立場に立てたつもりで理解した気になって反感を買ってしまうリスクもあります。難しい問題ですが、自分が生理の辛さの当事者ではないからこそ、そこをもっと知りたいなという気持ちが芽生えています。

症状だけではない生理問題

戸田さん:私は生理に対してネガティブな感情は全然ないと思っていたんですけど、実はこれまでの学校生活をあらためて振り返ってみると、制服に経血がついてしまって保健室に行った経験だとか、その時の保健室で安心感を持てたことなどが思い出されました。

また、これは大学に通い始めてから気づいたことでもありますが、トイレが清潔で快適であることと、生理中にナプキンを交換する頻度が、私はすごく関係していると思うんです。東洋大学のトイレはとても快適で、入った瞬間にほっとできて、安心感をもつことができます。このようなトイレ環境は、生理中にはとくにとても貴重で、私は大学入学後は、生理期間中、だいぶ過ごしやすくなったように思います。

Toyo-MeWプロジェクトで、仲間たちといろいろな話しをするなかで、そういったことを振り返れたことで、いままで無意識に飲み込んできた自分のネガティブな感覚に気づくようになりました。当たり前を当たり前として飲み込んでいたのでは、何も変わらない。そういう気づきを得てからは、活動へのマインドが変わっていきましたね。

ユースクリニックを日本にも広めたい

戸田さん:先程中村先生にもご紹介いただきましたが、私は2023年の秋から2024年の夏までオランダに留学し、大学の講義を受けながら、自分の興味ある分野のフィールドワークを行っていました。オランダやデンマークにある「ユースクリニック」というものをご存じでしょうか。10代20代の若者が無料で心身について相談ができて、必要であれば地元のクリニックに繋いでくれる。そんなサポートが受けられる場所です。

実は、日本でもユースクリニックをやりたいというお医者さんやクリニックは多くあるんです。ですが、まずはお金をどこからいただくのかという金銭的な問題があります。学生が通いやすい時間に合わせてオープンするとなるとクリニックの負担も生じます。このため、現状では、ポップアップのような開催にとどまっていることが多いのですが、これでは利用できる日時やサポートが限定的になってしまいます。また、10代20代の若者が、特に、性に関する悩みを専門家に相談することに対する精神的なハードルも、もっと低くする必要があると思っています。

そこで、白山祭(東洋大学の学園祭)で、ユースクリニックの実証実験に取り組んでみました。Toyo-MeWプロジェクトのメンバーである大学生がまずは、ユースの相談を受ける役になり、その後、必要に応じて専門家につないでサポートいただくという企画です。 私自身、国内のインターンシップで看護師さんや助産師さんと一緒に活動しておりましたので、そのような専門家の方にも支援をいただいてまずは実証実験をやってみました。月経もそうですし、もっと広く、若者をとりまく性に関わる環境をポジティブに変化させていくことを目指して、卒論を書き進めているところです。

福祉社会デザイン学部社会福祉学科2年・都築郁昭さん

2023年の11月頃からこのToyo-MeWプロジェクトで活動を始めました。月経がない男性としての立場から、月経をとりまくさまざまな課題についてもっと理解を深めたいと思い参加しています。

フェムテックを取り入れた企画を進行中

都築さん:これまでは、Toyo-MeWプロジェクトの活動を学生に広める取り組みや、「月経川柳」という生理のあるあるを川柳にするという取り組み、学園祭への出展、生理痛体験イベントの企画・運営を中心的に担っています。

先日、遠藤さんと一緒に「フェムテック東京」というイベントに行きました。そういった機会を通して、自分の考えのアップデートをしつつ、新しいフェムテックへの理解を深めていく活動をしたいと考えています。これから行う予定の生理痛体験イベントは、ネットで知った情報から、「こういうものがあるんだったらToyo-MeWプロジェクトでやってみたい!」と思い立って、企業に協力をお願いし、東洋大学の国際共生社会研究センターに予算をつけてもらうように交渉して実現しました。思いは実現させられることを実感しています。これからもどんどん活動に力をいれていきたいです。

男性ならではの視点による活動

都築さん:プロジェクトの活動に取り組む前は、自分自身が経験できないことでもあるので、生理や月経については本当に右も左もわからない状況でした。自分には姉がいるんですが、姉から生理の話を聞いても「正直よくわかんないし、だから何?」っていうのが率直な気持ちだったんですね。普段の生活で、生理の話を聞くだけ、情報が少しあるだけ、という状況では、なかなか理解を落とし込めなかったんです。

でも、実際にプロジェクトで活動するようになってからは、目の前にいる友人の口から自身の経験として、さまざまな月経の辛さが語られ、だんだん知識がついてきて、生理や月経に関する情報がすっと自分の中に入りやすくなりましたし、プロジェクトのメンバーがそれぞれ活動をしている中で、自分も「何かできることはないか」「やってみたいな」という気持ちが大きくなりました。

自分が男性という立場なので、もっともっと男性への月経理解というものを広げていきたいなと思って活動しています。

活動初期につくった月経川柳です。「声に出す?/そんなの無理だ/恥ずかしい」
今は、もう少し自然に関われてきていると感じています。

月経の諸問題から見えてくる、社会の課題と未来への展望(中村香子教授)

マイノリティの視点に気づくきっかけにも

中村教授:このToyo-MeWプロジェクトは月経の問題を取り扱いながら、実はとても大きな広がりをもっている活動であると感じています。先ほど、村松さんが障がいのある人の月経対処のことにも興味を持つようになったと言っていましたが、「さまざまなマイノリティの当事者の視点に立ち、自分が今まで見えていなかったものに気づく」という貴重な機会になっているというのが、今の学生たちの活動の広がりを見ていて実感しているところです。

そして、当事者が声をあげやすい環境とはどのようなもので、また、彼らが自然に堂々と辛さや不満を表現することの重要性が理解できる、そんな活動内容になっているのかなと思っています。

人生の在り方を考え、社会をも変えていくー若い世代への期待

中村教授:月経がある人は、この先の人生で、妊娠・出産を経験していく、あるいはしないかもしれません。今後、自分自身の人生や、自分とは異なる経験をしている人とどう向き合っていくのか。また、男性であれば、パートナーはもちろん、目の前の人の月経・妊娠・出産に対して、どのように関与できるのか。こうしたことを考えることは、人間として、自分の人生をどのように作っていくのかということそのものだと思います。そういうことを広く考えられる場に、学生たちがこのプロジェクトを育ててくれていると感じています。

若い世代が、この調子でのびのびと自由に発信し、行動してくれれば、女性だけでなくさまざまなマイノリティの人びとへの理解が社会全体に広がって「真の働きやすさ・生きやすさ」の実現に近づくのではないかと感じています。積極的に関わってくれる都築さんのような男子学生も少なからず出てきているので、未来は明るいと期待をもっています。