「派遣の顔合わせや職場見学ってほぼ採用される」と言われていますが本当なのでしょうか?
派遣の顔わせや職場見学は実際の職場の雰囲気や労働環境を肌で感じられる機会を提供する場であり、法律上この場で派遣労働者を選考することは禁じられています。
しかし、「身だしなみやビジネスマナーができていない」「スキルや経験が足りていない」などと判断されると「今回の募集は無くなった」などと理由をつけて不採用になる場合もあるのが現状です。
そこで今回の記事では、派遣の顔わせや職場見学で落ちてしまう理由について詳しく解説します。
派遣の顔わせや職場見学で不採用になる理由を事前に知っていれば、ある程度対策が可能です。
また、実際に派遣の顔合わせや職場見学で不採用になってしまった人の声も紹介するのでぜひ参考にしてください。
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派遣の顔合わせ/職場見学はぼぼ採用?落ちる確率はゼロ?
派遣の「職場見学」は、派遣スタッフが勤務を開始する前に派遣先企業を訪問できる貴重な機会です。
この過程は、派遣会社によって「顔合わせ」や「職場見学」など様々な名称で呼ばれています。
派遣の顔合わせ/職場見学は派遣スタッフ、派遣元企業、派遣先企業の三者が一堂に会し、派遣先企業と派遣スタッフがマッチしているかを確認する場です。
具体的には、業務内容の詳細な説明、職場環境の確認、人間関係の雰囲気の把握などが行われます。
そして、派遣の顔合わせ/職場見学が実施されたからといって、必ずしも採用されるわけではありません。
派遣先企業は特定の条件を満たす人材を求めています。
社会人としてのマナーや必要なスキルが不足していると判断された場合、採用を見送られる場合があります。
一方、派遣スタッフの方も自分が思っていた職場の雰囲気や待遇と違うと感じて辞退することもあるのです。
職場見学は単なる形式的に行われるものと捉えず、互いの理解を深め、採用の可否を決める場として捉えるべきです。
事前に企業研究を行い、質問を準備するなど、積極的な姿勢で臨むのが良いでしょう。
しかし、法律上、派遣先企業が派遣の顔合わせ/職場見学で特定の派遣社員を選考することは禁止されているため、「不採用」の通知を出せません。(参考:派遣法第26条6項)
この法律があるため、多くの場合、派遣会社は「派遣先企業の募集人員が減った」などの理由を挙げて不採用を伝えます。
もし明らかな「不採用」が派遣先企業から派遣の顔合わせ/職場見学の後に通知された場合は、違法な面接が行われた可能性があるため、公共職業安定所への報告を行うのも一つの手です。
派遣の顔合わせ/職場見学後に不採用になる4つの理由
派遣の顔合わせ/職場見学後に不採用になる可能性は低いですが、それでも不採用になってしまう理由がいくつかあります。
- 身だしなみやビジネスマナーができていない
- スキルが足りていない
- コミュニケーション能力が不足している
- 働きたい意欲が見られない
派遣先の顔合わせ/職場見学では上記の理由で不採用にならないように気をつけましょう。
身だしなみやビジネスマナーができていない
派遣の顔合わせや職場見学後に不採用となる理由の多くは、基本的なビジネスマナーや身だしなみができていないことが原因です。
基本的なビジネスマナーや身だしなみは仕事の能力とは直接関係ありませんが、職場における円滑なコミュニケーションと良好な人間関係を築くために不可欠な要素です。
服装は指定がある場合はそれに従い、ない場合でもビジネスにふさわしい清潔で整った「スーツ」などの服装を心がけるべきです。
しわくちゃな服装や派手な格好、不適切な髪型などは、社会人としてふさわしくなく、第一印象を悪くする可能性があります。
また、挨拶や言葉遣いなどのコミュニケーションスキルも大切です。
適切な敬語の使用、相手の話をよく聞く姿勢、目を見て話すなどは、社会人としての基本的なマナーです。
これらができていないと、職場での人間関係や顧客対応で問題を起こす恐れがあると判断され、不採用の原因となります。
さらに、決められた時間はしっかり守るようにしましょう。
遅刻や無断欠席は、仕事に対する姿勢にも問題があると捉えられてしまいます。
企業はスキルだけでなく、協調性があり、職場の雰囲気を乱さない人材を求めているのです。
ビジネスマナー本を1冊読むなどして、これらの基本的なマナーや振る舞いを事前にしっかり身につけておきましょう。
スキルが足りていない
派遣の顔合わせや職場見学後に不採用となる理由の1つに、業務に必要なスキルや経験が足りていないことがあります。
特に基本的なスキルが欠如している場合は、不採用となる可能性が高いです。
企業側にとって、一から教育を行うことは時間とコストがかかるため、ある程度の基本的なスキルを持った人材を求める傾向があります。
とはいえ、企業が求めるすべての募集要件を満たしている必要はありません。
自信のない部分があっても、学習意欲やコミュニケーション能力が高く、短期間で習得できる見込みがあれば、積極性や成長性を評価されることもあります。
このため、面接時には自身の強みと弱みを正直に伝えつつ、学習への意欲や過去の経験から得た経験などをアピールすると良いでしょう。
また、希望する職種に関連する資格を取得しておくことも採用に有利に働く可能性があります。
資格は専門知識やスキルの裏付けとなるだけでなく、その分野への興味や学習姿勢を示すものとして評価されるのです。
応募前に求められるスキルや経験を把握し、不足している部分があれば事前に習得し、基礎知識や学習意欲を示す準備をしておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力が不足している
コミュニケーション能力が不足していることも派遣の顔合わせや職場見学後に不採用となる理由の1つです。
コミュニケーション能力は職場での円滑な業務遂行に不可欠な能力として企業から評価されます。
顔合わせの場ではスムーズな受け答え、質問の仕方、話を聞く時の姿勢などが細かく評価されるのです。
例えば、質問に対して的確に答える能力、自分の意見を相手に伝える力、相手の話を理解する能力などが評価の対象となります。
表情やジェスチャー、姿勢なども含めて総合的に判断されるのです。
特に複数人での作業や部門間の連携が必要な仕事では、コミュニケーション能力がより高く評価されます。
顔合わせの際には自分の考えを明確に伝えつつ、相手の話にも注意深く耳を傾け、適切な質問や応答をすることを心がけましょう。
働きたい意欲が見られない
派遣の顔合わせや職場見学ではスキルや経験以外にも仕事への意欲も見られています。
質疑応答の場面で仕事内容を十分に理解していなかったり、業務に対する熱意や意気込みが感じられなかったりすると、企業側に懸念を抱かせる可能性があります。
例えば、「この人は任された仕事に責任を持って取り組めるだろうか」「やる気を持って長期間働き続ける意志があるのだろうか」といった懸念です。
たとえ高いスキルを持っていたとしても、やる気や意欲が感じられない人材は、企業にとって戦力とはなりにくいと判断されます。
モチベーションの低さは、業務効率の低下や職場の雰囲気悪化にもつながる可能性があるからです。
このため、顔合わせの際には、事前に企業や業務内容について十分に調べておきましょう。
また、質問を積極的に行い、メモを取るなど、熱心に話を聞く姿勢を示すことも大切です。
さらに、自分の経験や能力をどのように活かせるか、どのような貢献ができるかを具体的に説明することで、仕事への意欲と責任感をアピールできます。
派遣先の担当者が年配の方の場合はやる気や意欲を見せることが効果的です。
派遣の顔合わせ/職場見学後に不採用になった人の声
派遣の顔合わせ/職場見学後に不採用になる方は少ないですが、ネットやSNS上には不採用になってしまった方の声がいくつか見られました。
不採用になってしまった人の声を反面教師にして対策を立てることが大切です。
- 職場見学して働く意思が固まっていたのに落とされた
- 顔合わせ後にペーパーテスト、健康診断までして落ちてしまった
- 顔合わせ後に派遣先企業の人員不足が解消したと連絡が来て不採用になってしまった
- 派遣法がしっかり守られておらず面談後不採用になった
職場見学して働く決意固めてたら落とされたよ笑
ガールズちゃんねる
10年前だけど、顔合わせまでして落ちました
10人くらいが会議室に集められて、ペーパーテストをして(その場で採点されて私は合格)、その後個別に面談。
面談の最後に健康診断を受けにいってほしいと言われ、受けてきたのに、不採用!
健康診断の結果表ももらってない(笑)
ガールズちゃんねる
顔合わせのあとに営業さんから「○○社なんですけど、辞める予定の方が急遽延長したようで求人自体が取り下げになってしまったようで…」ってのは厳密には落ちたって意味だよなぁとは思った。
営業さんが気遣ってる嘘だと思ってたw
ガールズちゃんねる
職場見学(面談という名の面接)させて落とす派遣先が多い。
派遣法を履き違える派遣先や派遣会社があるから、もっと罰則厳しくして派遣先責任を取らせるようにして、違反した派遣会社も淘汰できるようにして数を減らしてほしい。
ガールズちゃんねる
職場見学という名の事前面接って本当はダメなんだけど横行してるよね。
派遣社員なんだから採用決定権は派遣会社がやればいいのに
ガールズちゃんねる
派遣の顔合わせや職場見学での選考は法律で禁止されていますが、実際の声を聞くと選考が行われているようです。
たしかに、高いお金を払って採用する人材を、一度も見ずに採用するというのは企業にとってもリスクが高いですからね。
派遣の顔合わせ/職場見学の服装はスーツ以外でも大丈夫?
派遣の顔合わせや職場見学時の服装は、第一印象を大きく左右する大切な要素です。
人は視覚情報から多くを判断するため、TPOに合った身だしなみは派遣先の企業に良い印象を与え、採用の可能性が高まります。
基本的に派遣の顔合わせ/職場見学では清潔感のある服装を心がけましょう。
服装の指定がある場合はそれに従い、ない場合はスーツかオフィスカジュアルが無難です。
髪型は、男性は短髪、女性は長髪の場合はまとめ髪にし、派手な色は避けるのが良いでしょう。
また、腕時計や靴、鞄は、ハイブランドや派手な装飾があるものを避け、黒や濃い茶色など落ち着いたデザインを選びます。
これらの点に注意を払い、自然で好感の持てる印象を与えることで、顔合わせや職場見学で良い印象を与えられるでしょう。
やはり顔合わせや職場見学にはスーツで行くのが無難です。
派遣の顔合わせ/職場見学後、採用結果はどれくらいで連絡がある?
派遣の顔合わせ/職場見学後から結果が出るまでの期間は、一般的に3日程度と言われていますが、状況によってはそれ以上となる場合もあります。
急を要する案件や、派遣先企業の印象がとても良い場合は、顔合わせ当日や翌日に結果が伝えられることもあります。
しかし、結果通知の期間に関して厳格なルールは存在しません。
様々な要因により、1週間以上かかる場合もあります。
例えば、派遣先企業の内部での検討に時間がかかる場合や、他の候補者との比較を行う場合などです。
また、派遣先企業の繁忙期と重なったり、採用を判断する人の不在などの理由で遅れることもあります。
とはいえ、10日以上経過しても連絡がない場合は、派遣会社を通じて状況を確認しましょう。
派遣会社に連絡する際は、礼儀正しく伝えることが大切です。
また、この待機期間中は他の企業も並行して探しておきましょう。
複数の選択肢を持つことで、より良い就業先を見つけられる可能性が高まるからです。
結果を待つ間に自身のスキルアップや業界知識の習得に時間を使うのも良いですね
派遣の顔合わせ/職場見学時に注意すべき点
ここでは派遣の顔合わせ/職場見学時に注意すべき点について解説します。
- 具体的な質問を用意しておく
- 自身の経歴をまとめておく
- 担当者と打ち合わせを事前にしておく
- 職場の雰囲気や社風などを確認する
- 派遣先企業の特定行為に注意する
それぞれ確認していきましょう。
具体的な質問を用意しておく
派遣の顔合わせや職場見学は、実際の職場環境を確認できる貴重な機会となります。
そして、この機会を最大限に活用するためには、事前準備が不可欠です。
まず、派遣元の担当者との打ち合わせを行い、派遣先に共有されている情報や具体的な業務内容、労働条件を再確認しましょう。
これにより、顔合わせの場での認識のズレを防げます。
しかし、単に情報を確認するだけでなく、具体的な質問を用意しておくことも大切です。
例えば、「日々の業務の流れはどのようになっていますか?」「チーム内でのコミュニケーション方法は?」「最初に担当する業務や習得すべきスキルは何ですか?」といった質問を準備しておくと良いでしょう。
これらの質問は、あなたの仕事に対する意欲や理解度を示すとともに、より詳しい職場の情報を得る機会となります。
ただし、質問の量や内容には注意が必要です。
既に共有されている基本的な情報を繰り返し尋ねたり、過度に詳細な質問をしたりすると、準備不足や働く意欲が低いと誤解される可能性があるからです。
そのため、顔合わせの場は最終確認の機会と位置付け、重要かつ具体的な質問に絞って準備すると良いでしょう。
なんでもかんでも質問すれば積極的と見られる訳ではありません。
自身の経歴をまとめておく
派遣の顔合わせ/職場見学の前に自身の経歴をまとめておくことも大切です。
自身の経歴を簡潔かつ魅力的にまとめることで、派遣先の担当者に自分の強みや経験を明確に伝えられます。
このとき、過去の職歴、獲得したスキル、資格、そして特に派遣先の業務に関連する具体的な実績を含めるとよいでしょう。
ただし、すべて経歴の詳細をまとめる必要はなく、派遣先の業務に直接関係する部分を詳しくまとめておくことが大切です。
また、自身の経歴をまとめる過程で、派遣先の業務にどのように自分の経験が活かせるかを改めて認識できるため、顔合わせの際に、自分がどのように貢献できるかを具体的に説明するときの参考にもなります。
経歴をまとめる際は、簡潔さと正確さのバランスを保つことが大切です。
派遣先の担当者が短時間で把握できるよう、要点を絞って伝えられるようにしましょう。
担当者と打ち合わせを事前にしておく
担当者と打ち合わせを事前にしておくことも大切です。
事前打ち合わせでは具体的な業務内容、勤務条件、職場環境などを改めて確認しておきましょう。
この確認作業により、顔合わせの際に生じる可能性のある認識のズレや誤解を防げます。
また、派遣元の担当者は派遣先の企業が具体的にどのような人材を求めているかを、過去の採用実績から知っている場合が多いです。
例えば、派遣先が重視しているスキルや、避けるべき話題などがあります。
さらに、派遣元の担当者からのアドバイスを受けることで、自己紹介の仕方や質問の内容をより良いものにできる可能性もあります。
派遣元の担当者との事前打ち合わせによる十分な準備と情報収集により、派遣先の企業に好印象を与えられる可能性を高めましょう。
しっかり準備しておくと当日焦らなくて済みますよ。
職場の雰囲気や社風などを確認する
派遣の顔合わせや職場見学時には、職場の雰囲気や社風を確認することが大切です。
職場の雰囲気や社風は書類や説明だけでは完全に把握しきれない要素であり、実際に現場で体感することで初めてわかることが多いからです。
職場見学ではオフィスの雰囲気や従業員同士のコミュニケーション、服装、仕事のペースなどに注目しましょう。
例えば、社員の表情は生き生きとしているか、フォーマルな雰囲気か比較的カジュアルかなどに注目しましょう。
また可能であれば、人事の方ではない、実際に同僚になる可能性のある働いている方と会話をするのがおすすめです。
より具体的な職場の雰囲気を感じ取れますよ。
職場見学をするか迷っている方で、不安な点や疑問がある場合は、遠慮せずに実際に配属される職場の見学を希望すると良いでしょう。
職場見学をしたいという積極的な姿勢が仕事への意欲と捉えられる可能性もあります。
派遣先企業の特定行為に注意する
派遣労働における「特定行為」は、労働者派遣法によって規制されている法律です。
これは、派遣先企業が特定の派遣労働者を指名して雇用することを防ぎ、公平な雇用機会を確保するためにあります。
具体的な特定行為には、派遣先企業が直接面接を行うこと、履歴書の提出を求めること、年齢や性別で候補者を制限することなどが含まれます。
また、1つの派遣ポストに対して2名以上の候補者を派遣元が連れて行くことも、派遣先による選考行為とみなされるため禁止です。
ただし、この規制にも例外があります。
紹介予定派遣の場合は、将来的な直接雇用を前提としているため、派遣先企業による選考が認められています。
また、一般派遣においても、派遣元企業が自社の判断で特定の派遣労働者を派遣しないと決定することは違法ではありません。
これは派遣元企業の経営判断の範疇とみなされるためです。
例外の場合もありますが、自身の派遣の顔合わせ/職場見学が「特定行為」と感じる場合は公共職業安定所への報告も検討しましょう。
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まとめ
今回の記事では「派遣の顔わせや職場見学で落ちてしまう理由について解説しました。
派遣先の企業は顔わせや職場見学で選考を行うことは法律で禁止されていますが、実際は以下のような理由で不採用になる場合があるようです。
- 身だしなみやビジネスマナーができていない
- スキルが足りていない
- コミュニケーション能力が不足している
- 働きたい意欲が見られない
上記のような理由で不採用だとしても、「募集人員の数が減った」などの理由で法律に違反しないように断られるようです。
不採用になる可能性も考慮し、担当者と打ち合わせを事前にしておくなど対策を立てておきましょう。
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