「派遣の仕事って契約途中で辞めても問題ないの？」
「罰金とかのペナルティはないの？」
派遣の仕事は基本的に契約期間が決まっており、期間が満了するまで働く必要があります。
しかし、職場の環境が自分に合わなかったり、仕事がきつすぎたりして、すぐに辞めたいと思う人もいるでしょう。
そこで今回の記事では「派遣の仕事は契約途中で辞めても問題ないのか」について詳しく解説します。
結論から言うと、派遣の契約途中で仕事を辞めても基本的に罰金などのペナルティはありません。
しかし、バックレなど不誠実な辞め方をしてしまうと次の仕事を紹介してもらえなかったり、賠償金が請求されたりすることがあります。
正しい派遣契約の途中で辞める手順についても今回の記事で解説しているので、円満退職したい方はぜひ最後までご覧下さい。
下記はオフィスワークに特化した大手派遣会社です。
信頼と実績を持つ大手企業で「高時給」「求人数が豊富」「選任担当者のサポートが手厚い」といった特徴があります。
こちらは「寮費無料」「高時給」の求人が多い大手派遣会社です。
「入社特典○○万円」「家電付き寮無料」と待遇が良い求人が多く掲載されています。
派遣の契約途中で辞めることはできる？
正当な理由があれば派遣の仕事は契約途中でも問題なく辞められます。民法628条にも途中で辞める場合の損害賠償などについて触れられています。
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う
民法628条
やむを得ない事由とは以下のような場合です。
- 体調不良や精神疾患
- パワハラやサービス残業
- 親の介護
- 家庭の事情などでの引越し
パワハラやサービス残業などの労働環境の問題だけでなく、親の介護や引越しなどもやむを得ない事由に該当します。
しかし、パワハラなどによる体調不良や精神疾患の場合は病院の診断書を求められる可能性があるので注意が必要です。
正当な理由があれば契約期間の途中であっても辞められるので、連絡なしのバックレは絶対にやめておきましょう。
精神的に参ってしまった場合は無理せずに病院で診てもらうのがおすすめです。
派遣のバックレ後のリスクや手続きについてはこちらの記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
派遣をすぐ辞めるとペナルティ・違約金がある？
派遣をすぐに辞めてしまっても、基本的にはペナルティや違約金は請求されません。
しかし、ほとんどの派遣契約では退職予告期間が2週間に設定されているため、この期間を守らず突然退職すると、円滑な引き継ぎができず派遣会社や派遣先企業に迷惑をかけてしまいます。
派遣会社との信頼関係を損なうと次の仕事を紹介してもらえなくなる可能性もありますよ。
また、基本的にペナルティや違約金が請求されることはありませんが、連絡なしのバックレや、会社の備品などを盗んだり壊したまま辞めると損害賠償が請求されることがあります。
派遣を契約途中で辞めるときの３つの注意点
派遣を契約途中で辞めるときにはいくつか注意点があります。
- 辞めたいことを先に派遣先企業に伝えない
- 貸与物の返却を忘れない
- 引き継ぎをしっかり行う
契約途中で辞めてしまうとトラブルが発生する可能性が高いため、事前にしっかり注意点を確認してから辞めましょう。
辞めたいことを先に派遣先企業に伝えない
契約途中の派遣の仕事を辞めるときは、先に派遣先企業に伝えないようにしましょう。
派遣元の会社が知らないところで退職の話が進んでしまうとトラブルの原因となるからです。
そもそも派遣社員は派遣先企業の社員ではないため、派遣先企業にあなたの人事権はありません。
退職の意向を伝えられたとしても派遣元の企業に伝え直すだけで二度手間になってしまいます。
そうならないためにも、先に退職の相談を派遣会社と行い「本当に辞めなければならないのか」「辞めないで済む方法」などを一緒に考えましょう。
もしかすると部署の異動などで辞めなくて済む方法が見つかるかもしれません。
また、先に派遣先企業に退職の意向を伝えると、あなたを担当してくれていた人のメンツが潰れる可能性もあります。
担当に相談なく派遣社員が辞めると担当者の評判が下がるからです。
担当者が原因で辞めるならまだしも、今後もその担当者や派遣会社と付き合っていきたいなら、まずは担当者に相談しましょう。
貸与物の返却を忘れない
派遣の仕事を辞めるとき会社から貸与されたものの返却を忘れないようにしましょう。
例えば、制服、ID カード、パソコンなどです。
貸与物を誤って持ち帰ってしまうと、後日別途返却手続きが必要となり、派遣先や派遣会社に余計な手間をかけることになります。
また、セキュリティの観点からも問題になる可能性も。
そのため、退職前に貸与物のリストを作成し、漏れなく返却できるよう準備しましょう。
同時に、個人的な物と会社の物を区別することも大切です。
これくらい貰ってもいいだろうという軽い気持ちで持って帰ってしまうと後で損害賠償などを請求される可能性があります。
また、事前に退職日を決めている場合は、しっかり準備して辞められるため返却物を忘れることはありませんが、今すぐ辞める場合は事前に準備ができないため注意が必要です。
仮に忘れてしまっても宅急便などで派遣先企業に送れば問題ありませんが、届いたかどうか退職後も気になるため、できるだけ退職を決めた日に全てロッカーに入れておくなど派遣先企業に直接返却するのがおすすめです。
引き継ぎをしっかり行う
派遣の仕事を途中で辞めるときは業務の引き継ぎをしっかり行いましょう。
派遣の仕事を途中で辞めてしまうとたくさんの方に迷惑がかかるからです。
特に契約期間途中の退職は後任の決定に時間がかかる可能性があります。
そのため、誰が見ても理解できる詳細な引き継ぎ資料を作成し、いつでも引き継ぎができる状態にしておくことが大切です。
業務の手順、重要な連絡先、進行中のプロジェクトの状況などもまとめておきましょう。
また、退職まで十分な期間があれば、直接後任者に引き継ぐのがおすすめです。
直接引き継ぐことでよりスムーズな引き継ぎができ、派遣先企業と派遣元への印象を損なわず、自身の評価を高めることにつながります。
派遣会社は契約途中で辞めても次の仕事を紹介してくれる？
派遣の仕事を契約途中で辞めてしまうと、次の仕事を紹介してもらえない可能性があります。
なぜなら、また次の仕事を紹介しても嫌ならすぐに辞めてしまうかもしれないからです。
仕事をすぐに辞められてしまうと、派遣会社の評判が悪くなり、登録してくれる企業が減ってしまいます。
さらに仕事の紹介先が少ないと、派遣会社に登録しようと思うスタッフも少なくなり、売り上げが減少します。
すぐに辞めるスタッフが派遣会社にとっては一番迷惑なのです。
また、正当な理由があったとしても短期間で2回以上契約途中で辞めてしまうと、次の仕事は紹介してもらえないと思った方が良いでしょう。
派遣契約の途中で辞めた人たちの声
ここでは派遣契約の途中で辞めた人たちの声をいくつか紹介します。
- 急に辞める人はたくさんいる
- すぐに辞めても次の仕事を紹介してもらえた
- 職場環境が嫌ですぐに辞めたけど次の仕事を紹介してもらえて今の職場が快適
- しっかりとした手順で辞めれば次の仕事は紹介してもらえる
- すぐに辞められるのが派遣の特権
すぐに辞めてしまう人は意外と多く、バックレとかではなく、しっかりとした手順で担当者と相談して辞めれば次の仕事は紹介してもらえるようです。
今の職場環境がどうしても自分に合っていなくて苦痛に感じている人は一度担当者に相談してみるのが良さそうですね。
派遣会社の管理監督者してます。
急に辞められる方なんて沢山いてますし
派遣会社同士、横の繋がりなど一切ありませんので気にしなくて大丈夫ですよ。
ガールズちゃんねる
期間途中で辞めた人いたけど、同じ派遣会社からすぐ次の仕事を紹介してもらってた人いたよ
いきなり無断で辞めるとかしなきゃいいと思う
ガールズちゃんねる
毎日社員同士のパワハラを見てて
こっちにもイライラしながら指導されて精神的にキツかったから1週間で辞めた。
今は同じ派遣会社からの紹介で別の会社で働いてる。
めちゃくちゃ快適で、前より給料も良いので早めに辞めて良かったです。
ガールズちゃんねる
長期希望で働いたけど半年で終了したいって伝えたら次を紹介するって言われた。手順ふめばいいような気がする。
派遣会社も派遣社員がいなければ収入がないわけだから…別の派遣会社でも同じ風に(別の派遣先を紹介したいと)言われた
ガールズちゃんねる
最短、半年で辞めたことある
ほんと環境悪かったから
でもそれが派遣の特権だと思ってる
ガールズちゃんねる
派遣契約の途中で辞めるときの手順
ここからは派遣契約の途中で辞めるときの手順について解説します。
- 派遣会社の担当者に辞めたい理由について相談する
- 辞めたい理由が解消されなければ辞める意思を正式に告げる
- 派遣会社が派遣先企業と相談し最終勤務日を調整する
- 最終勤務日をもって勤務終了
まずは「派遣会社の担当者に辞めたい理由について相談する」ことから始めるのが大切です。
いきなり派遣先企業に相談してしまうと、担当者のメンツが潰れたり、派遣先企業に迷惑をかけたりする可能性が高いからです。
担当者に相談することで辞める以外の方法が見つかる可能性もあります。
担当者に相談しても「辞めたい理由が解消されない」場合は正式に辞める意思を告げましょう。
法律的には退職の2週間以上前に辞める意思を告げれば問題ありません。（参考：民法627条）
2週間以上前に告げれば、企業は退職を断ることは基本的にできません。
正式に退職の意思を告げると派遣会社と派遣先企業が退職日などの具体的な調整を行うので待ちましょう。
派遣会社自体を辞める場合は有給の取得などの調整もここで行います。
まだ同じ派遣会社で働きたい場合は、最終出勤日などはできるだけ従い迷惑をかけず、穏便に済ませるのがおすすめです。
書類の記入など退職の手続きが終われば、あとは最終出勤日まで働くだけです。
辞めるからといって適当な仕事にならないように注意しましょう。
正当な手順を経て辞めると時間はかかってしまいますが、次の仕事を紹介してもらえたり、社会的信用を失わずに済んだりします。
できるだけ誠実な対応で退職手続きを行いましょう。
辞めるのを伝えるベストなタイミングはいつ？
派遣契約の途中で辞めるとどうしても迷惑はかかってしまいますが、辞めるのを伝えるベストなタイミングはあります。
- 契約満了・更新の1ヶ月前
- 繫忙期以外の時期
少しでも迷惑をかけないように上記のタイミングで辞めることを伝えると良いでしょう。
契約満了・更新の1ヶ月前
派遣契約の場合、契約満了の1ヶ月前頃に更新の意思確認が行われるのが一般的で、このときに退職の意思を派遣会社に伝えるのが本来ベストなタイミングです。
できるだけ早めに意思表示すると、手続きや派遣先とのやりとりがスムーズになります。
一方、契約更新後すぐの退職は多大な迷惑をかけることになります。
更新が決まり派遣先企業は次にどのような仕事を任せるか考えたり、新たな人員配置が決まったりしているため、計画を大きく変更しなければならないためです。
派遣の契約更新直後の退職はかなり迷惑がかかるためおすすめできません。
繫忙期以外の時期
派遣契約を途中で辞める場合、月末や繁忙期は避けるべきです。特に繁忙期での退職を考えている場合は、1ヶ月以上前に派遣会社へ相談しましょう。
特に年末年始などの慌ただしい時期の急な退職は派遣先企業へ悪い印象を与える可能性が高いです。
一方、比較的落ち着いた時期の退職なら、十分な引継ぎ時間を確保でき、ゆとりをもって手続きを行えるため派遣先企業や派遣会社の負担を軽減できます。
繁忙期の急な退職宣言は派遣先企業に多大な迷惑をかけるだけでなく、退職時期が希望通りにならない可能性が高いです。
派遣の仕事を途中で辞めてしまった後に取るべき行動
派遣の仕事を途中で辞めてしまった場合、どのような行動をとれば良いのかここでは解説します。
- 派遣会社に新しい仕事を紹介してもらう
- 正社員の仕事を探す
- 派遣会社を変える
派遣の仕事を途中で辞めてしまうと「派遣会社に新しい仕事を紹介してもらう」という選択肢がとれない可能性が高いです。
派遣の契約を途中で辞めるにしても選択肢の幅を広げるために誠実な対応で退職手続きに挑みましょう。
派遣会社に新しい仕事を紹介してもらう
派遣の仕事を契約途中で辞めてしまっても誠実な対応で退職手続きを行えば、派遣会社に新しい仕事を紹介してもらえる可能性は高いです。
現在の職場をなぜ辞めたかったのかの理由を明確にし、担当者と話し合うことで、今回の経験を生かしより自分に合った派遣先を紹介してもらえる可能性があります。
次の派遣先を紹介してもらうためにも担当者とはコミュニケーションをしっかりとっておきましょう。
正社員の仕事を探す
派遣社員から正社員へ働き方を変えるのも選択肢の1つです。
正社員は雇用と収入の安定性が高く、多くの企業で賞与や退職金などの待遇も充実しています。
また、派遣社員としての経験を積極的に評価する企業が増えており、派遣先で獲得したスキルや経験が正社員採用に有利に働く可能性もあります。
正社員を目指す場合、派遣期間中にスキルアップや資格取得にしっかり取り組んでおきましょう。
辞めてしまった理由が待遇や安定性なら正社員へ働き方を変える根本的な解決が必要です。
派遣会社を変える
派遣の仕事を途中で辞めてしまった場合、多くの方は派遣会社を変える選択肢をとります。
契約途中で辞めてしまった場合、担当者と良好な関係をこれからも築くのは難しいからです。
特にバックレなどをしてしまった場合は引き続き同じ派遣会社で働き続けるのはかなり難しいでしょう。
派遣会社を変えるときは複数の派遣会社に登録しましょう。
複数の派遣会社に登録することで多くの派遣先企業から仕事を選べ、自分に合った仕事が見つかりやすいです。
このときできるだけ大手の派遣会社を選ぶのがおすすめです。
大手派遣会社なら専任の担当者がついたり、比較的条件の良い仕事を多く取り扱っています。
気になる方は大手派遣会社に登録して相談だけでもしてくださいね。
新しい派遣先が見つからなかったら失業保険も視野に入れる
派遣の仕事を辞めたあとすぐに次の仕事が見つからないことを考えて、失業保険を受けることも視野にいれておきましょう。
派遣社員を含む非正規雇用者も、一定の条件を満たせば失業保険を受給できます。
主な条件は、1ヶ月以上の雇用見込みがあり、週20時間以上の労働時間があることです。
これらの条件を満たしていれば、雇用形態に関わらず失業保険の対象となります。
詳しい受給条件や手続きの方法はこちらの記事で解説しているので興味がある方はご覧ください。
失業保険は、次の仕事を探す間の生活を支えるための制度です。
条件を満たしている方は積極的に利用していきましょう。
冒頭の紹介と重複しますが、こちらはオフィスワークに特化した大手派遣会社です。
信頼と実績がある大手派遣会社で「高時給」「求人数が豊富」「選任担当者のサポートが手厚い」といった特徴があります。
冒頭の重複になりますが、下記は「即働ける」「寮費無料」「高収入」の工場派遣専門の派遣会社です。
「入社特典○○万円」「家電付き寮無料」と待遇が良い求人も多数掲載しているので、ご参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では「派遣の仕事は契約途中で辞めても問題ないのか」について解説しました。
派遣の仕事は契約期間の途中でも、2週間以上前に退職の意向を伝えれば基本的に問題なく辞められます。
また、以下のような正当な理由なら次の仕事も紹介してもらえる可能性が高いです。
- 体調不良や精神疾患
- パワハラやサービス残業
- 親の介護
- 家庭の事情などでの引越し
正当な理由がある人は派遣担当者としっかり相談して、正当な手順で退職の手続きを行いましょう。
バックレなどの不誠実な辞め方は周りに迷惑がかかるだけでなく、賠償金などのトラブルに発展する可能性があります。
また、良い派遣担当者なら相談すると部門異動など退職しなくても良い方法を提案してくれるかもしれません。
派遣担当者とは良い関係を築けるよう積極的なコミュニケーションを心がけましょう。
これから派遣会社に登録しようと思っている人には大手派遣会社がおすすめです。
大手派遣会社なら登録すると1人1人に専任担当がつく場合が多く、事前面談などの手厚サポートが受けられます。
もしバックレたくなっても親身に相談にのってくれます。
完全無料で利用できるので、気になる方は大手派遣会社に登録して相談だけでもしてくださいね。
