人も良く気候も穏やかで食べ物も美味しい東かがわ市へ移住しませんか?

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香川県の東端に位置する東かがわ市は、海と山に囲まれた穏やかな町です。人口は約2万7千人と小規模ながら、手袋や和三盆といった歴史ある地場産業が根づき、また、新たに起業する人も多い土地柄です。近年は若い世代の移住も増えつつあり、行政による手厚い子育て支援や、起業を後押しする風土が功を奏しているようです。

今回は東かがわ市地域創生課の栗原さんと保育教育課の鈴木さんに、東かがわ市の特徴や良さ、移住支援制度などについてお話を伺いました。お二人とも東かがわ市の出身で、地元への理解の深い職員さんです。香川県や瀬戸内海沿いへの移住をお考えの方は、ぜひお読みください。

画像引用元:Map-It

大都市まで2時間圏内。災害なく温暖

――まず、東かがわ市の地理的な特徴を教えて頂けますか?

栗原さん:
東かがわ市は、面積152.83平方キロメートルの小さな市で、人口は約2万7千人です。
名前の通り、香川県の東の端に位置しています。市の西側はさぬき市と接していて、北は瀬戸内海、東と南は阿讃山脈を境に徳島県と接しています。海と山がある、自然環境に恵まれた地域です。

交通面でいうと、関西方面へは高速道路で2~3時間程で着きます。また、高松空港と徳島空港までは一般道で約1時間です。更に、徳島空港から羽田空港までも1時間程度のフライトなので、2時間強で東京に行けます。東かがわ市は二つの大都市圏まで約2時間の町ということになります。
また、香川県の中心部にあるJR高松駅には、特急に乗れば30分程でアクセスできます。そして高松駅から本州の岡山駅までは特急で約1時間です。

――自然に恵まれて交通の利便性も高い町なんですね。気候の方はどうですか?

栗原さん:
平均気温は大体16度ぐらい(気象庁HPより)で、比較的晴れの日が多く、降水量が少ない瀬戸内海特有の温暖で穏やかな気候になっています。台風の被害もあまりありません。去年は大雨が降って浸水被害は出たものの、それはもう本当に珍しい出来事です。基本的に災害は少ないですね。既にこちらへ移住された方々からも、「穏やかな気候と災害の少なさで選びました」と言われることは多いですね。

市内には四つのエリアが存在

――東かがわ市は平成に四つの町村が合併して出来た自治体ということで、市内の各エリアについて教えてください。

栗原さん:
仰る通り、市内には大きく分けて大内・白鳥・引田・五名の四つのエリアがありますので、それぞれ紹介いたします。

まず大内エリアですが、市内でも西側に位置するため、県の中心である高松市までアクセスしやすいです。このエリアには、こども園、小中一貫校のほか、市内で唯一の高校もあります。また、駅前には市立図書館もありますので、子育て世代には便利だと思います。


栗原さん:
次に、白鳥エリアですが、市役所の本庁舎や県立病院があり、スーパーやドラッグストア、家電量販店、飲食店などの商業施設も揃っています。地理的にも機能的にも市の中心部といえるエリアです。

そして引田エリアは香川県の東端で、徳島県鳴門市に隣接しています。そのため、市内では関西方面と徳島空港に最もアクセスしやすいエリアです。また、古い街並みが広がっていて観光スポットも多く、瀬戸内国際芸術祭に今年から参加しています。

最後に五名エリアですが、市内で唯一海に面していない山のエリアとなっています。JRも通っておらず、バスの本数も少ないので、生活するには車が必要です。ただ、移住してくる人がとても多く、地域住民との交流も深いため、一緒に地域の活性化事業に取り組んでいます。

徒歩と自転車でスローライフもできそう

――市の中心部が白鳥とのことですが、こちらに住めば歩きや自転車で普段の用足しはできそうですか?

栗原さん:
そうですね、実際に高齢者やお子さん連れの方が自転車で買い物をしている姿をよく見ます。学校やスーパーの近くにマンションがある場所もありますので、そういった所に住めば日常生活は徒歩や自転車でそんなに不便はない思います。休日に大きな買い物をする際は、高松や徳島、関西方面まで車で行く人も多いですね。

平坦な白鳥の商業エリア

――なるほど。ということは、市内はそんなに坂道もないのでしょうか?

鈴木さん:
私は引田で育ちましたが、大内の高校まで自転車で通っていましたよ。緩い坂道は多少あっても、激しい上り下りの坂はありませんでした。

――それはいいですね。都会から車の免許を持たずに移住する人もいると思いますので、自転車で生活できるのは大きな利点ですね。冬に雪も積もらないということですし。

栗原さん:
そうですね。市内は高い建物もあまりなく、田園風景が広がっていて、四季折々の景色が広がっているので、徒歩や自転車でまちの景色を楽しむことができます。スローライフを求めている人にはいい町だなと思います。

待機児童が出ない仕組み。こども園も広々

――続いて子育て環境について伺います。まず、待機児童は発生していますか?

鈴木さん:
現在、待機児童は発生していません。
先程お話に出た白鳥地区は新しく家が建ってきているので、一部の園では年度途中から定員に達することもありますが、超えたとしても数名程度なので、そこは柔軟に対応しています。

――なるほど、都会では「兄弟姉妹で同じ園に入れたかったけど、下の子は落ちちゃった」といったことが少なからず起こり得ますが、東かがわ市ではどうでしょうか?

鈴木さん:
そうですね。やはり年度の後半になってくると、定員に達していない園でも、保育士さんと園児の人数の兼ね合いで、0歳児の受け入れが難しくなることがあります。当市ではそういった場合を考えて、その年度の前、お子さんがお腹にいらっしゃる時点から希望を聞けるようにしています。

なので、「兄弟姉妹を一緒の園に入れたい」という場合は、その旨を早めに園に伝えてもらえれば、園としては先々の園児数の見通しが立ちますので、それに合わせて保育士さんの数も確保するよう努めています。こども園の方がそういった努力をしてくださっていますね。

――弾力的で素晴らしい対応ですね。

鈴木さん:
もう一つ大きなアピールポイントがありまして、こども園の施設面積が広いんですよ。しかも、子どもの数もそこまで多くないので、1クラスあたりの子どもが使えるスペースが大きいです。園庭にしても、狭い所でごみごみとして活動するのではなくて、広い場所でのびのびと遊ばせてあげることができる。これは、小さなお子さんを連れて移住される方には、ぜひ知ってほしいですね。

保育料は第2子が完全半額化、第3子は完全無償化

――次に、子育て支援の施策について教えていただけますか。

鈴木さん:
3~5歳までの幼児教育・保育の無償化は国によって既に行われています。そして、0~2歳の保育料についても、国の方で第2子以降の半額化、第3子以降の無償化を掲げていますが、第1子の年齢や世帯所得に制限があるんですね(→こども家庭庁)。当市ではそれを取っ払って、第2子の保育料は完全半額化、第3子以降は完全無償化しています。
例えば、第1子が高校生で第2子が2歳児、第3子が0歳児という家庭の場合、国の施策だと第3子の保育料が半額になるだけなのですが、当市では第2子が半額、第3子は無償になります。

――ということは、「子どもが3人以上欲しいけれど金銭面に不安が…」という家庭でも、3人の年齢が近くなるように産まなくてもよいということですね。

相談や子どもの遊び場など産後サポートも充実

――他に金銭的な補助のある施策はありますか?

鈴木さん:
18歳までの医療費については、令和5年8月診療分から高校生の年代にも拡大し、無償化しています。
また、お子さんが生まれた時に10万円、妊婦健診受診支援事業として妊婦健康診査費の助成以外に1回につき2千円を給付しています。
産後のサポート事業としては、助産師さんに授乳や育児等の相談ができる制度を設けています。

――以前から子育て支援に力を入れていらっしゃるんですね。

鈴木さん:
そうですね。新しい制度としては、令和5年度から、閉園になった幼稚園を利用して「東かがわこどもひろば」という子育ての支援拠点を設けました。今年度の4月からは毎週土・日に月曜日を加えた3日間、子どもの遊び場、子育て世帯の交流の場として開放しています。また、育児に関する相談もできます。保育士等のスタッフが常駐していますので、保護者の方も安心して過ごせると思いますよ。

――土日に加えて月曜日まで開いていると、色々な人が利用しやすくなっていいですね。

地場産業もあるし起業もしやすい

――移住には仕事も大事ですが、起業する方もいらっしゃいますか?

栗原さん:
そうですね。空き家を改修したり、親族が住んでいた家を使ったりして、起業する方が多いようです。職種としては、飲食店からサービス業まで多岐にわたります。
私自身ここで生活していて、「また新しくお店ができたなぁ」と気付くことが多いですね。
起業とは少し違いますけど、東かがわ市をモデルにした携帯RPGゲーム「Glove Story」の開発者の方は、ゲームの制作を機に移住してくれました。

――起業しやすい風土のようでいいですね。グローブストーリーといえば、東かがわ市は手袋シェアが日本一の町でもありますね。

栗原さん:
はい。手袋産業は明治時代より130年の歴史を持っています。市役所の隣にてぶくろ資料館があるのですが、そこにはゴルフやフェンシングの有名なスポーツ選手が実際に使用した手袋が飾ってありますよ。また、革手袋の製造で培われた高い技術を使って作られた「革製品」も東かがわ市の産業の一つです。

――手袋も和三盆もそうですし、地場産業があるのもいいですね。

栗原さん:
そうですね。食に関する産業でいうと、引田エリアにある安戸池がハマチ養殖発祥の地なんですよ。その技術が発展していって、今は「ひけた鰤」や令和7年2月より「ADOMILK」という牡蠣の養殖も始まりました。
和三盆を使用したクラフトビールもできましたし、食べ物がおいしいですね。

安戸池

移住支援の助成金

――行政として移住の支援制度は設けていますか?

栗原さん:
はい。まず、「お試し暮らし滞在助成金」というものがあります。東かがわ市に移住を考えている方を対象に、市内に住宅や仕事を探したり、市内の地域情報の収集を行ったりした場合、その宿泊費用を1人最大3000円まで助成しています。これが最大3泊で4名分まで申し込みができます。
やはり実際に市内に足を運んでみなければわからないことが多いでしょうから、この助成金を活用していただければと思います。

あと「若者住宅取得補助事業」もあります。婚姻届を出して1年以内で、ご夫婦のどちらかが40歳以下の場合、住宅取得費に対して補助をしています。
「空き家バンク」に登録されている空き家を購入し、改修工事をする際の補助金としては、「空き家リフォーム補助制度」もありますよ。

そのほか、「東京圏UJIターン移住支援補助金」もあります。細かい条件はあるものの、東京圏から移住すると単身で60万円、世帯だと100万の補助が出ます。

地元を愛する熱い公務員

――お二人とも東かがわ市のご出身ということで、最後に「私が思う東かがわのいいところ」を教えていただけますか?

鈴木さん:
私は生まれ育ちがここで、大学進学と就職で10年くらい東京に出ていたんですけど、どうしても帰って来たくて帰って来ました。なんでかというと、地元の友達が多いというのもあったんですが、何よりも人間的に好きだなって。それが一番ですね。
地元の人たちは本当に優しいです。私は観光の担当もしていたんですけど、そのときにとてもお世話になりました。みんな地元に対して熱い思いを持っているし、盛り上げていこうという気持ちがとても強いんです。やっぱり人の力ってすごいなと感じます。

あと、子育てをしていて思うのが、遊べる場所がたくさんありますね。すごく大きなアトラクション的なものは確かにないんですよね。それを求めるんだったら、ちょっと遠出をするんですけど。例えば普段、午前中はちょっとだらっとして、昼から1、2時間子どもを外に連れていきたいなっていう時に、さっき話に出た安戸池もそうですし、「とらまる公園」という所もいいんですよ。人形劇が見られたり、遊具もあったり。そんな風に、丸1日は遊べないけれど半日は潰せるぞ、という所が結構あるんですね。市内は車も少ないので散歩もしやすいですしね。子育てしやすいですよ。

―― 一度外に出た方が「地元が好き」と戻って来て市役所に勤めているというのは有力な事実ですね。栗原さんはいかがですか?

栗原さん:
私は、全く東かがわ市から出たことがなくて。小中高と市内で通い、大学も地元から出たくなくて、県内の大学を選びました。そんな私が思う、「東かがわ市のいいところ」は、町の雰囲気が穏やかで時間の流れがゆっくりなところです。先ほどもお伝えしましたが、市内は高い建物があまりなく、田園風景が広がり、四季も感じやすい。あと、海も山もすぐそばにあって、晴れた日の夜は星空がすごく綺麗なんです。

昨年、東かがわ市は「消滅可能性都市」と言われてしまったのですが、それを聞いたら私がおばあちゃんになった時には、生まれ育った大好きな町がなくなってしまうのではないかと思って。東かがわ市は町そのものだけでなく、鈴木さんが言うように、地元を盛り上げてくれる町の人たちも魅力の一つだと思います。そういった魅力を移住担当として発信して、東かがわ市へ移住してくれる人や、地元の人たちと一緒に盛り上げてくれる人を増やして、「消滅可能性都市」から脱出したいと思います。

――お二人のお話を伺って、東かがわ市は穏やかで良い町だということがよくわかりました。ありがとうございました。興味のある方は、ぜひお試し暮らし滞在助成金を利用して来てほしいですね。