バー(Bar)のバイトを始めてみようかと思ったところ、周りの人から「危ないから辞めろ」と言われて躊躇っていませんか。
ネット上のコメントを見ていても、「バーのバイトは危ないらしい」「危険だからダメと言われた」といった呟きが散見されます。
さて、バーのバイトは、本当に危ないのでしょうか?
この記事では、バーのバイトが「危ない」と言われる理由と、実際の仕事内容やメリット・デメリットについて詳しく説明します。
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少なくない人が「バーのバイトは危ない」と言う理由には、大きく以下があるでしょう。
- 基本、夕方~深夜での勤務になる(繁華街の場合など、帰り道が危険)
- 酔っ払いの相手をする必要がある
- 個人経営の店が多い
- 過去にあった、バーやスナックであった事件への印象が強い
特に三点目の「個人経営の店が多い」点には注意しておくべきでしょう。
個人経営のお店は、チェーン店と比べて店長の意向や性格がお店に反映されやすくなります。
普段お客として足を通わせていたお店なら話は別ですが、前情報がまったくないお店を働き先に選んでしまうのは、たしかに危険かもしれません。
四点目の「過去にあった、バーやスナックであった事件への印象が強い」については、例を挙げると「ぼったくりバー」、「暴力バー」があります。
どちらもお客様を騙して法外な金額を課すバーを指す言葉です。たとえ騙されるのはお客様であったとしても、そうした詐欺が行われる職場で働くこと自体に大きなリスクがあるといえます。
もちろん、多くのバーは安全であって、働いていて「危険な目に遭う」確率自体はかなり低いでしょう。
ですが、現在でもぼったくりバーや暴力バーは(ごく一部であったとしても)存在します。
そのほか、個人経営店で性格上に問題のある店長が経営しているバーもあるでしょう。
大切なことは、そうした「危険なバー」も世の中にはあるのを認識しておくこと、そして、働く前に何かしら情報を得たうえで、「このお店は大丈夫」と確信できたバーで働くことです。
「どうやってお店を探せばいいか分からない」という人は、この記事の後半に「安全な店舗の特徴」「安全な店舗の探し方」について説明していますので、併せてご確認ください。
続いては、バーのバイトのデメリット「働いていてきついこと・大変なこと」について見ておきましょう。
バーで働くデメリット(きついこと・大変なこと)としては、主に以下の3点があります。
- 夜中・深夜帯までの長時間シフトになることが多い
- 酔っ払いはじめ、絡んでくるお客がいる
- 嘔吐物の処理をすることも度々ある
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
バーのバイトは、「17:00~23:00」、「20:00~5:00」など長時間シフトになることが多いです。
深夜帯から早朝までのお仕事になる場合は、昼夜逆転となり生活リズムを崩してしまうこともあるでしょう。
また、基本立ち仕事となりますので体力的な負担も相応にあります。
お酒を扱う場所なだけに、ときに酔っ払いの相手をしなくてはならないのもバーの仕事の大変な点です。
女性の場合は、男性客から言い寄られることもあるでしょう。
実際にバーでバイトをした人の体験談からも、「コミュニケーション力は相当鍛えられた」という感想がよく見られます。
初対面の人とコミュニケーションを取るのが苦手な人や、「クレーム対応が怖い」という人は、バーのバイトをしていてストレスを溜めてしまうかもしれません。
バーのバイトをしていて頻繁に出くわすことになるのが、お客様の「嘔吐」です。
ときに、トイレではなく客席で吐いてしまうお客様も…。
他のお客様に不快なお気持ちにさせないよう、嘔吐物はすぐに処理する必要があります。
「見つけたら、自分が率先して片づける」姿勢が求められるでしょう。
ここまでの、バーのバイトの危ない理由ときつい部分を読まれて、「バーのバイトは、辞めといた方がいいの…?」と思った方もいるかもしれません。
ですが、一方でバーのバイトを体験した人からは「楽しい」「バイトをしてよかった」という声も多く見られます。
どのような点でそう感じているのか、続いては「バーのバイトで働くメリット」について見ていきましょう。
- お酒の知識が得られる / お酒がタダで飲める
- 人との繋がり・人脈が増える
- コミュニケーション力が養われる
バーのバイトをはじめて最初のうちは、たくさんのお酒の種類を覚えなくてはなりません。
ですが、お酒のメニューを覚えてしまえば、仕事は格段にやりやすくなるはずです。
お酒好きの人でしたら、様々なお酒を覚えることにもメリットを感じられるでしょう。
また、ときに店長やお客様からお酒をご馳走されることもあります。
バーのバイトをしていた人たちの体験談では、「働きながらお酒を飲める」ことに楽しみを感じていたというコメントが多く見られます。
BARのバイトめっちゃしんどいけど楽しいけど肝臓を犠牲にしすぎてやばい
— ミズシロ (@k_mumw) June 11, 2023
バーには、様々なお客様がやってきます。
普段の生活では決して出会うことのなかったような人と、有意義な話ができたり、つながりを持てたりするのも、バーで働くメリットと言えるでしょう。
昨日高い焼肉屋さん行ったら、知り合いの店長さんが100g4000円は下らない希少部位をサービスでくれた…🥹バーでバイトしてて良かったのは、社長クラスの人との人脈ができたこと😂おかげで地元の飲食店行けば大体サービスしてくれる笑
— nanami (@uwv_r) August 8, 2022
学生時代麻布十番のこのバーで
2年半🍸バーテンのバイトをやりました
店の名づけ親はマガジンハウス編集長石川次郎さん
マスターは初代メンクラ&資生堂モデルだった
増村栄三さん
客筋はほぼ栄三さん繋がり
奥田瑛二さん
真裏の志村さん
かたせ梨乃さん
岩城滉一さん・・・
バイトでも驚きばかりでした https://t.co/raW7kXUT6f pic.twitter.com/3mV5I2uiDL— 和丸号 (大塚和之) (@kazumarugou) February 6, 2023
バーのバイトを体験した人たちからは、「コミュニケーション力が培われた」という感想もよく聞かれます。
お酒の入ったお客様への接客は難しさもある反面、深い話になることも少なくなく、多くの気づきや学びも得られやすいでしょう。
とくに、「いつも同世代の人とばかり一緒にいる」、「年配の人たちと話す機会はあまりない」という人は、バーでの幅広い年代層の人たちとの接客機会が、認知を拡げるきっかけにもなるかもしれません。
バーでお客さんとお話するバイトしてるんだけど、コミュ力のなさを痛感してるよ
— りさみー (@risamityan) October 1, 2022
バーの初バイト疲れたけど楽しかった!!コミュ力も上がりそうや!
— ねこふく (@neko_fu_ku) April 2, 2022
ここでいちど、バーのバイトの仕事内容を確認しておきましょう。
- 接客・お客様とのコミュニケーション
- オーダー受け
- お酒・ドリンクを作る
- 配膳
- 食器洗い
- テーブルのセッティング・片付け
- 簡単なフード作り
- 店内清掃
メインとなるのは、一つ目に挙げた「接客・お客様とのコミュニケーション」です。
また、バイト始めたての頃はオーダー受けや配膳、食器洗いなどを担当されることが多いでしょう。
「お酒づくり」については、バーテンダーがシェイカーを使うシーンをイメージする人もいると思いますが、バイトがシェイカーを使うことはまずありません。
マドラーを使って、かき混ぜるだけのカクテルを担当する場合が多いでしょう。
そのほかは、他の飲食店同様にテーブルのセッティング・片付けや店内清掃があります。
慣れてきたタイミングで、簡単なフード作りを任されることもあるでしょう。
ここからは、「バーのバイトを始めてみたい!」と思った方に向けて、安全な店舗の特徴について説明します。
安全な店舗に多く見られる傾向としては、以下が挙げられます。
- 大手チェーン店のバー
- 店内の清掃が行き届いている
- 平均的な時給(高すぎない)
- 近隣の治安が良い
- 電話の受け答えが丁寧
大手チェーン店のバーは、お店の体制が整っている場合が多いです。
また、お客様や従業員からの評価を重視する傾向にあります。
「どのバーで働くべきか」で悩んだ際に、大手チェーンのところで探すのは一つの有効な手段です。
バーに限らず、飲食店でバイトをする際は衛生管理がきちんとしているところを選んだ方がよいでしょう。
清掃が行き届いている職場は、スタッフの管理・指導もしっかりしているところが多いです。
バー(バーテンダー)のバイトの平均時給は1,186円(求人ボックスより)。
他のバイト職種と比べて、平均的な価格帯です。
都市部においてはさらに100円~300円ほど高くなるケースもありますが、これより更に高い時給で設定されている店舗には要注意です。
平均時給よりも高めに設定しているというのは、相応の理由があるものです。
非常に忙しい場合もあるでしょうし、スタッフがすぐに辞めてしまって定着しない職場かもしれません。
近隣地域の治安が良いかも、チェックしておきたいポイントです。
地域の治安の良し悪しは、客層にも表れることが多いからです。
「安全な店舗で働きたい」という人は、なるべく治安のよい地域にあるバーを選びましょう。
お店の予約をする際、またはバイトの面接の予約を入れる際に、「電話の受け答えが丁寧かどうか」も見ておくとよいでしょう。
電話に出るのは店長とは限りませんが、接客をきちんと行っている職場ならスタッフ全員が丁寧な受け答えを行えてしかるべきです。
最後に、バーの安全な店舗の探し方について紹介します。
安全な店舗のバーの「具体的な探し方が分からない」という方は、以下の流れを参考にしてください。
- バーで働いている友人または知人がいる場合は、まず相談しておく
- 大手バイトアプリを利用する
- ぐるなびや食べログ、その他Googleマップなどの口コミレビューでチェックする
- 実際に、お店に客として行ってみる
友人・知人で、バーで働いている、または働いた経験がある人がいる場合は、まずはその人に一度話を聞いておくとよいでしょう。
そこでおすすめのお店を紹介してもらえたり、店舗選びで注意するポイントを新たに教えてくれたりといった可能性があるからです。
店舗の求人を探す際は、大手のバイトアプリがおすすめです。
たとえば『求人ボックス』『マッハバイト』『バイトル』『アルバイトEX』は、上場企業が運営するバイト求人サイトです。
上場企業だから絶対安全ということはありませんが、上場企業ゆえに提携企業(求人を出す企業)への審査が厳しくなる傾向があり、その結果として、アプリ上で紹介される求人の「ホワイト企業」の割合が高まります。
①、②で応募する職場の候補がいくつか挙がってきたら、続いてはぐるなびや食べログ、Googleマップなどでその店舗を検索して、口コミレビューをチェックしておきましょう。
ここでは、利用者からネガティブな口コミが多く見られないかを確認します。
万全を期すのなら、面接前に一度そのお店にお客として行ってみることをおすすめします。
併せて、お店の予約時に前章で紹介したとおり「電話の受け答えが丁寧かどうか」を確認するとよいでしょう。
実際に来店することで、お店の雰囲気や従業員たちの感じの良さ、そのほか客層を確認できます。
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バーのバイトが「危ない」と言われる理由から、バーで働くメリットとデメリット、そして安全な店舗の探し方について紹介しました。
バーのバイトに限ったことではありませんが、バイト生活が楽しくなるかどうかは、その職場環境に大きく関わります。
今回紹介した「安全な店舗の探し方」は、危険なバイト先を避けられるだけでなく、あなたに合った職場を探すうえでも有効です。