「バイト面接がなかなか通らない…」と悩んでいませんか。
バイト面接ではときに募集人数を大きく超えて応募者が集まることもありますので、不採用になるケースは決して珍しくありません。
ですが、不採用が2回、3回と続いてしまったときは、何かしら原因や問題があることを疑ってみた方がよいでしょう。
この記事では、バイト面接でよく見られる「不採用サイン」と、よくある質問と回答例、そのほか面接官が重視するポイントについて、お伝えします。
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はじめに、バイト面接でよくみられる不採用サインにどのようなものがあるか、見ていきましょう。
特に注意しておきたいのは、以下3点です。
- 目を合わせてこない
- こちらへの質問が少ない
- 面接を早めに切り上げようとする
面接を始めてから、面接官が徐々にこちらへ目を合わせてこなくなったときは要注意です。
人は、相手に関心を失ってしまうと、その人に視線を向けようとしなくなるからです。
この場合、何かしらの理由で「この人はバイトスタッフとして、合わない」と判断されている可能性があります。
バイト面接では、基本面接官からの質問があって、それに受け答えする流れで進みます。
ですが、後半に質問されることの多い以下の問いかけがなかった場合、不採用サインの可能性があるでしょう。
「いつから働けますか？」
「何か質問はありますか？」
「いつから働けますか？」は、面接官が実際にあなたの勤務開始日を確認するための質問になります。
また、「何か質問はありますか？」は、あなたをより深く知ろうとしている場合、またはあなたの不安を取り除こうと働きかけてくれている場合があります。
これらの質問がされなければ必ず不採用になるわけではありませんが、面接官の方であなたを採用しようという意思はあまり高くないことが想定されます。
バイト面接にかかる時間は業種や店舗によって少なからず変わりますが、30分～1時間の範囲に収まることが多いです。
ちなみに、私が以前勤めていた会社では、アルバイトの採用面接の時間目安を「30分」としていました。
バイト面接を受けた際に、それよりもはるかに短い時間で終わってしまった場合、もしくは面接官の方で早めに切り上げようとする様子が見られた場合は、不採用と評価している可能性が高いでしょう。
バイト面接で不採用サインを受けないようにするには、事前の準備が不可欠です。
ちょっとした準備で印象・評価を大きく上げることができますので、これから面接を控えている人はぜひ、以下のポイントをチェックしてください。
- 服装・身だしなみ
- 表情・明るさ
- コミュニケーション力・言葉遣い
- シフト条件
- 経歴・スキル
バイト面接で面接官が重視するポイントでまずチェックしておきたいのが、「服装・身だしなみ」です。
服装については、大前提として「清潔感のある服装」を選ぶこと。
無地のシャツやブラウスなど、シンプルな服装を選ぶことで清潔感は出やすくなります。
身だしなみについては、特に以下の点を見られます。
- 髪型（きちんと整えているか、清潔感のある髪型か）
- 顔（髭は剃ってきているか、目やになどがついていないか）
- 手足（爪は切っているか、靴は汚れていないか） …等
特に接客のお仕事の場合は、これらがきちんとしていなければ不採用となることが多いでしょう。
また、応募する会社とその客層に合わせた、服装・身だしなみを意識することも大切です。
バイト面接で多くの面接官が「この点を重視する」と話すのが、第一印象です。
左記にお伝えした服装・身だしなみも第一印象に大きく関わりますが、「表情・明るさ」も重要です。
表情や明るさを出すことに自信のない人は、以下の点を意識しておくとよいでしょう。
- 前日にしっかり睡眠を取るなど、コンディションを整えておく
- 表情は普段から気持ち口角を上げておく（事前に鏡の前で練習しておく）
- 相手の目から口元あたりを見ながら話す（下を向いて話さない）
- 相手が話している際は、相手の方を向いて、適宜あいづちや頷きを入れる
特に接客のお仕事の場合、コミュニケーション力や言葉遣いも重視されます。
正しい敬語が使えているか、相手にとって心地よいコミュニケーション（会話のキャッチボール）ができているかも、採用・不採用を分ける重要な評価ポイントになるでしょう。
コミュニケーションに不安を感じる人は、この次の章で紹介する「バイト面接でよくある質問」をチェックして、事前に回答例を準備しておくとよいでしょう。
事前の準備がしっかりしていると、心の余裕が生まれます。
そして、余裕があるときほど、人はコミュニケーション力が高まりやすくなります。
週何回勤務可能か、シフトに入れる時間帯はいつか、といったシフト条件も面接官が重視するポイントです。
多くの場合、面接官（または雇用主）はなるべく多く、かつ柔軟にシフトに入れる人を優先的に採用したいと考えています。
特に未経験のお仕事にチャレンジする際は、指導期間の兼ね合いもあります。
先方の希望にどれだけ添えられるかを踏まえて、シフト条件を伝えるとよいでしょう。
バイト面接の際、応募者の経歴・スキルが重視されるケースも少なくありません。
「未経験者OK」とされる求人でも、応募者が募集要員を上回る数になった際は経験の有無が選考に影響しがちです。
そのため、これまでバイト経験がある人は、経験した業務・仕事内容を棚卸ししておくとよいでしょう。
一見関係のなさそうな業務でも、面接官からすると「その経験は、うちの仕事でも活かせそうだ」と判断することもあります。
続いては、バイト面接でよくある質問とその回答例について見ていきましょう。
以下に紹介する質問例6選は、職種や仕事内容に限らず面接でよく聞かれる項目です。
適切に応えられるように、ぜひチェックしておいてください。
- 志望理由を教えてください
- あなたの長所・短所を教えてください
- いつから働けますか
- どの時間帯に、どのくらいシフトに入れますか
- 〇〇の経験はありますか
- 他に掛け持ちしている仕事はありますか
あなたの仕事への意志の高さや意気込みについて、確認する質問です
特に応募の多い人気求人では、質問をされることが多いです。
やる気やモチベーションの高さをアピールすることを意識するとよいでしょう。
「以前から御社のお店を利用しておりまして、常々雰囲気がよく、従業員の方々の感じもよいお店だと感じておりました。ぜひ、御社のスタッフの一員として働ければと思い、応募しました。」
あなたの人柄を確認する質問です。
接客業やチームワークの多いお仕事の求人で、面接の際に訊かれることが多いでしょう。
長所については実際のお仕事でも活かせることを優先的に紹介し、短所は「見方を変えれば長所にもなる」点を紹介するのがおすすめです。
「長所は、明るい性格と誰とでもすぐ親しくなれるコミュニケーション力です。短所は、人に気を遣い過ぎてしまうことです。長所については今後も伸ばしていきつつ、短所については自分の考え・意見もきちんと伝えられるようにしていければと思っています。」
具体的な勤務開始日を確認する質問です。
認識の齟齬がないように、あいまいな表現は避け、日付・曜日をもって答えるのが無難でしょう。
「来週の8月21日の日曜日以降から、働けます」
具体的なシフト条件を確認する質問です。
働ける曜日と時間帯、そして頻度について正確かつシンプルに伝えましょう。
「曜日は、月曜日・水曜日・金曜・土曜日が空いており、週4日働けます。時間帯は、13時から18時までのあいだでお願いできればと思います。」
「接客のお仕事の経験はありますか」、「パソコンでのデータ入力の経験はありますか」など、過去の業務経験や保有スキルを確認する質問です。
同じ職種での業務経験や業務で役立つスキルがあれば、選考で有利になる場合があります。
ただし、ここで嘘を伝えるのはNGです。あとあと大きな問題にならないよう、正直に伝えましょう。
「飲食店での接客業務の経験は、今回がはじめてになります。ご採用いただける際はご指導のお手間をいただくことになりますが、しっかり覚えていち早くお役に立てるよう、取り組ませていただきます。」
無理なく働けるかどうか、また他の仕事の影響で遅刻や欠勤などのリスクがないかを確認する質問です。
この質問も、大前提は正直に伝えることです。必要に応じて、適宜フォローの言葉を添えましょう。
「平日の午前中は、〇〇のお仕事をしております。ただし、このお仕事ではこれまで残業になることはありませんでしたので、御社のお仕事にご迷惑をかけることはありません」
最後に、バイト面接で「採用されやすい人の特徴」についてまとめました。
これから受けるバイト面接の採用確度を高められるように、ぜひチェックしてください。
- 履歴書を丁寧に書いている人
- 服装・身だしなみを「相手に合わせて」準備している人
- 「ここで働きたい」という意思を伝えられる人
バイト面接は、すでに履歴書の書類選考を通過しているものと捉えがちですが、実際は書類と面接を並行して選考しているケースが多いです。
そのため、「履歴書を丁寧に書けているかどうか」は、面接での採用されやすさに大きく働きかけます。
とくに、空欄の多い履歴書はあまり好まれません。
「特技」欄や「自己PR」欄もきちんと丁寧に、埋めておくとよいでしょう。
履歴書は、採用担当への一種の「お手紙」です。
さっと書いて早めに書いてしまおうとすると、誤字や脱字が出たりと、履歴書に表れてしまうでしょう。
２～3日前から、時間を少し多めに取ってじっくり取り組むことをおすすめします。
服装・身だしなみの重要性については、「バイト面接で面接官が重視するポイント」ですでに伝えましたが、それらを「相手に合わせて準備できているか」も大切なポイントです。
たとえばアパレル店の接客業務の場合、面接官はアルバイト応募者に対して「うちのブランド（または提供する商品）に、合っている人か」までを確実に見てきます。
カフェ・レストランのホールスタッフでは「うちの客層との相性はどうか」、厨房や内勤の場合は「他の社員・バイトスタッフと合いそうか」といった点をチェックされることが多いでしょう。
働く前から確認できることは限りがありますが、それでもやれる範囲で「その職場にあわせよう」という意識を持てる人、そして服装・身だしなみも併せて準備できる人は、不採用にされにくいでしょう。
不採用されにくい人の特徴として最後に挙げるのは、「ここで働きたい」という想い・意思をしっかり伝えられる人です。
誰だって、「他のところではなく、あなたのところで働きたいんです」と言われれば、悪い気はしないでしょう。
また、従業員の働く満足度を重視する雇用主は、意外に多いです。
働く前からお店や会社のことを好きになってくれている人だったら、きっと長く、かつ満足度の高い状態で働いてくれるだろうと考えるわけです。
もちろん、ダイレクトに「ここに働きたいです」と伝えるだけではNGです。
「バイト面接でよくある質問」で紹介した通り、きちんとその理由・根拠への説明と併せて、伝えるようにしましょう。
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ここまでの内容をまとめましょう。
- 目を合わせてこない
- こちらへの質問が少ない
- 面接を早めに切り上げようとする
- 服装・身だしなみ
- 表情・明るさ
- コミュニケーション力・言葉遣い
- シフト条件
- 経歴・スキル
どんな事柄にも言えることですが、成功率を高めるためにもっとも有効な手段とは「事前準備」、そして「相手をよく知ること」です。
きちんと準備の時間をかけておくことで、バイト面接で面接官から不採用サインを受ける事態は限りなく減らしていけるはずです。
「このバイトに出会ってよかった」という職場でお仕事を始められるよう、ぜひこの記事を参考にして、面接に挑んでください。
